2015年7月20日月曜日

週刊朝日 愛知・少年集団暴行事件

今回は週刊朝日のネット記事による、愛知・少年集団暴行事件の報道について取り上げたいと思います。
 (参考URL http://dot.asahi.com/wa/2015061700003.html?page=1)

 <事件概要>
6月6日、愛知県刈谷市を流れる逢妻川の堤防付近で、高校1年の男子生徒に対し、男子高校生・社会人・男子中学生の少年らが集団で顔面や腹部を蹴るなどの暴行。 更に被害者の男子生徒に川に入ることを命令し、男子生徒は行方不明に。後日、遺体で発見される。

作成したチェックリストに基づいてこの記事を採点したところ、満点の36点中18点(偏向のない基準点は12点)の結果となりました。

この記事で注目すべき点は、点数を上げる要因となった「被害者についての報道」です。

 記事のタイトルは 「愛知・少年集団暴行事件 LINEで「かっこいい」 モテすぎた被害者の悲劇」

本文中では更に、被害者が付き合っていた彼女らとしていたLINEのやり取りを公開しています。

事件と直接的には関係のない情報ですね。
また、このようなスキャンダラスともいえる内容を発信することでニュース価値の強調も行われていると感じました。

これらは読者に対して、被害者への興味を抱かせるような内容となっておりますが、興味本位の読者が増えることにより事件がエンターテイメントのような色合いを帯びてしまう、また、被害者への反感を覚える読者もいる、といった事柄が危惧されます。
被害者の遺族の方々が読んでも不快に感じると考えられます。
それに自分の元恋人との個人的なやり取りをインターネットで発信されたら誰だって嫌ですよね。


事件に加えて二次的に被害者・被害者遺族を傷つける報道が減ることを願います。

これからも記事を発信していきます!